花音先生に相談開始

「あっもしもし」

「アイコ様でいらっしゃいますでしようか」

「はいそうです」

「鑑定師の花音と言います。こんにちは」

「はい、こんばんは。よろしくお願いいたします」

「お客様は、私の鑑定を受けたことはございますでしょうか」

「初めてです」

「初めまして」

「初めまして」

「私のお知らせなど読んで頂いているか分かりかねるのですが、私のお知らせの部分にも一部は明記させて頂いていることなのですが、私の鑑定方式が通常と異なるところがございまして、初回のお客様 皆さまに鑑定方式の説明をするお時間を少々頂いているのですがよろしいでしょうか」

「よろしくお願いいたします」

鑑定の前に確認と注意事項の説明が入ります

「構いません。ではお客様の相談内容を秘密厳守でお伺いした後にお話しさせて頂きますので、本日ご予約頂いた際に記入して頂いているお相手との状態を、一度読まさせて頂いてもよろしいでしょうか」

「はい、結構です」

「復縁、相手は結婚歴なし、XX歳・独身、私はXX歳・独身、X歳の子供あり、離婚歴あり、X年一緒の職場で去年末に私が退職するタイミングで告白され、去年の夏前に彼から「距離を置きたい」と言われた。現在連絡はとれる。と書いて頂いているのですが、会社でX年前に出会われて、一昨年告白されて、去年彼から「距離を置きたい」と言われた、ということですかね」

「そうですね、20XX年の夏前に私が働いていた職場に彼が入ってきて、X年くらい一緒にお仕事をさせて頂いて、20XX年の年末に私が会社を辞めるタイミングでお付き合いが始まりました。去年の夏前に「距離を開けたいんだ」と言われて、その時「距離を開けてその間もご飯とか行きたいし、頼りたいときは頼ってほしい」とも言われたんですけれども、それを「都合が良いんじゃないかな」と私が思ってしまったり、お互いかなりギクシャクした感じだったので、1回お別れした方がいいんじゃないかということを私が言って、最終的に彼に「お別れしましょう」と言わせたみたいな感じです」

「現在はお会いになったりはしてはいないんですか」

「そうですね、それからは会ってはないです。ただ、誕生日の時にはLINEで「おめでとうございます」ってお互い送ったりとか、私が仕事でFacebookページを持っているんですけれども、それにもいいねをしてくれたりとか。彼からちょっと不思議な連絡とかもあったりするんですけれども、そんな頻繁ではないです。月に1回あるか、という感じで」

「なるほど。じゃあ彼の気持ちや、これからどうなっていくか、どうしたら復縁ができるのかといったことを視させて頂ければよろしいでしょうか？」

「そうですね。もし復縁ができるのであれば、今回ただ漫然と復縁してしまうとまたうまくいかないんじゃないかなと思うので、復縁できるといった結果がもし出たなら、私がどういうことに気をつけるべきかとか、何に気づくべきかということも教えて頂ければありがたいです」

「分かりました。では先ほども申し上げましたが、鑑定方式の説明をさせて頂きます。時間短縮のためにちょっと早口でお話させて頂きますので、もしも聞き取れなかった場合、遠慮なく仰って頂けましたら言い直しますので、よろしくお願いいたします」

「はい」

「まずお客様のことは直接お話をしているのでこのまま霊視ができるのですが、お客様以外の方はその方を呼び出しての霊視になるので、まず彼を呼び出して霊視をさせて頂きます。そのあとに、お客様からお聞きになりたいことを私にどんどん質問して頂くという、全てがお客様からの質問様式となります。質問頂くと、その都度私の頭のなかで映像が流れるので、そちらを解読してお客様にお伝えする鑑定になりますが、いいことも悪いこともそのまま伝えてしまうので、気が利かない鑑定になる恐れがあります。そちらもご了承頂けますでしょうか」

「分かりました。質問をして、その回答が私にとって理解しにくかったりとか、「もうちょっとこうなのかな」というやりとりはできるんですかね」

「もちろんです」

「分かりました。はい」

「私の鑑定のなかには大きく言えば3つのカテゴリーがあります。1つ目は未来を知りたい時。2つ目は現状を知りたい時。3つ目は過去のできごとを知りたい時があります。まず1つ目の未来を知りたい時はお客様の方から、質問したい内容に対して今日からいつまでの時期を視たいのか、時期の設定をして頂きます。例えば「◯◯は今後どうなりますか」という質問の場合、「今後」という言い方されると、私の頭の中では「時間の制限がない」という意味になり、「生涯のなかでどうなるか」とか「結果的にはどうなっているか」という、アバウトな最終結果として出てきてしまい、近い未来を視るには分かりづらい言い方になってしまいます。なので、「今日から今年末までに私と彼は復縁できていますか」と聞いて頂きますと、「私と彼は復縁できるのか」というテーマと、「今日から今年の12月末までに」と時間を区切って頂いているので、今からの未来が表示されます。今日はお客様が仰って頂いたテーマと期間について、「今のままだとこういう未来になりそうですよ」という未来予測がされます。あんまりよくない未来が仮に未来視に投影されたとしても、そのこと対するお客様の価値観であったり、行動言動を変えることができれば未来を変えることができます。ただ、このまま同じことを同じように続けていくと、「こういう未来になりそうですよ」という、あくまでも現状からした場合の未来であるということを、頭においてください。なので、未来は今日から質問したい内容、そしていつまでという時期をお客様の方から仰って頂く必要があります。こちらはなんとなく、ご理解頂けましたでしょうか」

「はい、承知しました」

「次、現状を知りたい場合の言い方なのですが、こちらは「今現在」というお時間を仰って頂きまして、そのあとにお聞きになりたいテーマを仰って頂くことになります。そちらも例を上げさせて頂きますと、「今現在、彼は私ともう一度付き合いたいと思っているのでしょうか」という風に聞いて頂きますと、そのテーマに対して現在彼がどう思っているかがでます。なので、「今現在」というお時間を仰って頂いて、そのあとにお聞きになりたいテーマを仰って頂くことになります。こちら、なんとなくご理解頂けますでしょうか」

「はい」

「今より前は全てにおいて過去になります。過去で彼の言葉や行動の意味を知りたい場合、それがまずいつであったかという時期をお客様の方で指定して頂きます。日にちまでわからなくてもいい。「だいたいこれくらいの時期であった」と仰って頂きまして、「その時に彼にこんなことを言われた」「こういう行動をとられた」と仰って頂きますと、当時の彼の行動・言動の意味が分かります。これも例をあげさせて頂きますと、「今年の6月の中旬に彼に会った時、彼はこういうことを私に言いましたが、それはどういう気持ちで私に言ったのでしょうか」みたいに聞いて頂きます。なんとなく、お分かりでしょうか」

「はい、そうですね。過去は具体的にいつ頃で、今は今現在、そして未来は具体的にいつまでにとかいつごろ、来年の何月に、ですね」

「もしまたわからなければ、その都度聞いて頂けましたらお教えしますし、フォローは致しますので、なんとなくでいいのでこんなかんじであるということだけ頭において頂いてもよろしいでしょうか」

「はい、分かりました」

「2回目以降一切こういうお時間頂きません。本当にお時間頂きまして、大変申し訳ございませんでした」

「いえいえ、とんでもございません」

彼のことを思いながら鑑定開始。彼の現状は？

「ではお客様、今日体調は念視をさせて頂くにあたっては、良好ですか？」

「はい、大丈夫です」

「では彼を呼び出しての念視を行いますので、普段呼んでいる名前をお願いします」

「はい。△△くん」

「△△くん、ですね。△△さんの生年月日とお年をお願いします」

「はい。19XX年X月X日です」

「おいくつになるんでしょうか」

「XX歳です」

「では軽く目を閉じてください。彼を思い出して頂きたいのですが、例えばお顔であったりお姿、お名前、生年月日を映像で思い出してください。では、数十秒なので必ず真剣に集中してお願いしますね。では、霊視に入ります」

(～～～35秒ほど鑑定～～～)

「ありがとうございました」

「はい」

「すみません。では、ご質問を仰って頂きますと答えが導かれますので、お知りになりたいことを1つずつご質問ください。1つずつお願いします」

「今現在、仕事は忙しいですか。頑張りすぎて体調を崩してないですか。今現在の状況ですね、それを知りたいです」

お互いわかるのは本意ではなかったのに…彼の思いに迫る

「体調はそんなに崩れてないですけど、自分の立ち位置みたいなものを一生懸命築くために、もともとが仕事に没頭してしまうところがあるので、バランスがとれないところがあるみたいです」

「そうなんですね、元気は元気なんですね。よかったです。今現在、私のことについて考えていることはありますか。もしあるとしたら、どのように思っていますか」

「彼のなかで別れることになると本当は思ってなかったので、「そんな風に言わないでよ」とすがって欲しかったとかあったみたいです。自分がお客様よりも上の立場でいたかったようですが、自分の方が惚れて付き合ってもらったような感覚が彼はずっとあるようです。と言っても、本当は自分が指示したかったり、上の立場にいくことを望む人なので、望むように関係性が変わっていかないことにイライラしていたので、彼の方からすれば「復縁を本当はしたいところがあるんだけれども、自分の方から言うのは絶対いやだ」と」

「ではですね、その答えを受けて、お付き合いを一昨年の年末に始めてからも「大好きだ」と伝えていたし、最後に会った日も「大好きだ」と伝えていたし、その日に「距離を開けたいんだ」と言われて「どうしたい？」と聞かれた時も「好きだから一緒にいたい」と、ちゃんと自分の気持ちを伝えていたんですけれども、それは彼はどういう風に捉えていますか？」

「それはそれで嬉しいんだけど、それだけでは自分の立場は変わらないと思ってます」

「では、どのようにすればよかったんでしようか」

実は彼は「目下に見られている」と思い悩んでた！？

「今出てくることなんですけど、確かにお客様のことを個人でも仕事の部分でも尊敬して、いいなと思っていて、自分の方から惹かれて付き合ってもらったという経緯があるので、上から言われている風に感じているところが、彼のなかではカチンとくることがあったみたい」

「そんな」

「お客様はそういうつもりじゃないんだろうけど」

「はい、まったく」

「彼の中では、自分を目下に見られているように思ってしまうというか」

「そうなんですね」

「この人の中で同等というのは嫌なんですよ。例えば、お客様の方が年上であったとしても、自分の方がお客様の方よりも上の立場で、自分の方がものを聞いてもらいたいという方なので、「どうしてもこの人の前でいい格好したい」というところがあって、そういう不満を口に出さなかったんでしょうかね。我慢していたんだと思いますよ。ずっと」

「そうですか。彼を目下に見ていたなんて、私にはまったくその自覚はなかったですね。ちゃんと気持ちは好きなんだと伝えていたし。そうなんですね」

「好きっていうことを伝えてもらうことも彼のなかでは嬉しいんでしょうけど。もともとが上から目線で自分が相手を支配してないと気が済まないところがあるので、最初は自分の方がお願いして付き合ってもらったから、必死にお客様に合わせて頑張ってきたと思うんですね、彼も。だど、彼の中でそれは本当の自分ではないんですよ。好きになってもらいたいから合わせてきただけで、たびたび「それどういうつもりでオレに言ってんの？」と思うところがあったようです。好きとかそういう話のことじゃないですよ。普段の会話の中で、自分と同等のような会話、「こうした方がいいよ」とか言われるのが嫌なんですね、この人って」

「難しいな。そうなんですね」

交際後、彼のプライドがアイコさんとの関係性をかき乱した

「それは、お客様からすればなんとも思わずに「良かれ」と思って普通に言ってることが、彼の中では「貴方は能力がないからそういう風にした方がいいよ」と言われてるように受け取っちゃうんですよ」

「なるほど。じゃあ私は応援するつもりで彼のいいところを言ったり、「こうすればお客さんがくるから」といったアドバイスですら適切ではなかったということですね」

「恋愛関係になってからはそうなんでしょうね。関係性がそうじゃなかった時はそれがよかったのに、恋愛するという立場になって彼氏になっちゃうと、彼の中ではいつまでも目下の存在のままというか、「できないね」って言われているような気がするんです。彼氏になれたのは嬉しいんだけれど、彼氏として見ると上から目線じゃないかというか」

「交際にあたって、「自分がイニシアチブをとっていきたい」という感じなんですね」

「本当はそうですね」

「なるほど、そうなんですか」

「それをなかなか変えられなくて、いつまでもお客様が自分に意見をしてくれる立場にあって、自分はそれを聞くような感じになってしまうと言うか、それをお客様のことは好きなんですけれども、不満だったみたいで。でも、好きだからそれを言えなくて。そんな小さいことで言ってるの、と言われるのも彼の中でいやなので。そういう見栄っ張りなところもあるし、プライドが高いので、そういうことを言えないというか」

「そうなんですね。最後に会った日も、「もっと頼って欲しかった」ということを言っていました。彼のことは全然下なんかに見ていないし、「すごいなあ」といつも思っていました。忙しいから頼ったらダメかなって思っていたんですけど、もっと男性として頼りにしていれば彼の気持ちも違った感じでしたかね」

「そうですね。彼としてはその時も結局は「好き」とは言ってくれたけど、「もう別れましょ」「スッキリさせましょ」みたいな返答で彼も驚いたけど、プライドがあって言えなかったというか、気がついたら別れることになってしまったというか。彼のなかでは、別れることは想定外だった」

「そうだったんですか。わかりました。では、1年後くらいに復縁している可能性はありそうでしょうか」

復縁の可能性は？ 彼の性格を踏まえて導き出された答えが…

「ないですね。今の所は。というのは、例えばまたお客様が「私また付き合いたいんだけれど」と言っても、彼が「まあいいじゃないこのままで」とかっこつけて言っちゃって、お客様も「そっか分かったよ」ってあんまり押さないんですよ。押しが弱いというか。彼は墓穴を掘っちゃうんですね。お客様がもっと押せば「そんなに言ってくれるんだったら」って彼も言えるんですが。」

「でも1回断られたら、なかなか2度目って言いづらいですよね。うーん。難しいな」

「でもそこをしつこく言えば、「そんな言うなら分かったよ」と彼は言えるんですよ。そうすると、彼のなかでは立場を逆転できるような気がするんです」

「別に復縁を強く迫りたくないことはないですど、私そういう方とはお付き合いするの、なかなか難しいなって思ってしまいますよね。それは彼のなかでは、マウンティングとか、パワハラ的なそういう感じのエネルギーとは違いますよね」

「違うんですけど、かなりキツイ人なんだと思います」

「それは私にはわからなかったですね」

「今までは好きになってもらえるように合わせてきたみたいですよ。だから本当の彼ではない。猫を被っているというか。みんな最初はあると思うんですけれども」

「でもかなりですね」

「元の自分じゃないから、それに彼が疲れてきて」

「ずいぶん違いますもんね」

「だから縋りついてくれると、「君がそんなに縋ったのだから僕は付き合ってあげてるんだ」と彼の中では言いやすくなる。そうだと自分の姿を出しやすいんでしょうね」

「なるほど。そうですか。分かりました」

「だから今でも好きだと思いますし、お客様の方からいつ言ってくるのかなと思ってます」

「そうなんですね。分かりました。そうですね、なかなか難しそうですね。私が今お話をお伺いして、私が望んでいる形や関係性とは違った気がしますので、考えてみたいと思います」

「そうですね、参考にして頂ければと思っております」

「はい、わかりました。すみません、どうも今日は。ありがとうございました」

「ありがとうございました」

「失礼いたします」

花音先生の鑑定を検証しよう！

では、アイコさんと電話占いStyle編集部かもめのと一緒に相談内容とそれに対する花音先生の鑑定内容を振り返ってポイントをみてみましょう！

現在の彼の様子と、私への思いを知りたいです。

Answer 体調は崩れてないけど無理をしている。アイコさんへの思いはなくなってない。

「体調はそんなに崩れてないですけど、自分の立ち位置みたいなものを一生懸命築くために、もともとが仕事に没頭してしまうところがあるので、バランスがとれないところがあるみたいです」

「彼のなかで別れることになると本当は思ってなかったので、「そんな風に言わないでよ」とすがって欲しかったとかあったみたいです。自分がお客様よりも上の立場でいたかったようですが、自分の方が惚れて付き合ってもらったような感覚が彼はずっとあるようです。と言っても、本当は自分が指示したかったり、上の立場にいくことを望む人なので、望むように関係性が変わっていかないことにイライラしていたので、彼の方からすれば「復縁を本当はしたいところがあるんだけれども、自分の方から言うのは絶対いやだ」と」

彼は体を壊していないし、アイコさんへの思いもなくなっていないそうで、一安心ですね！……でも、どうやら手放しでは喜べない様子。鑑定を掘り下げていくと、彼はアイコさんとの関係性に悩んでいたようで、交際前後のパワー関係が好ましくなかったとのこと。聞いていると「うーんそれだけで？」という気もしますが、彼にとっては重要なことだっのでしょうね。アイコさんも思わず苦笑いです。

次のチェックポイントはこちら↓

彼と復縁できる可能性はありますか。

Answer 何度も復縁を迫れば彼が折れる形でお付き合いできるけど…

「ないですね。今の所は。というのは、例えばまたお客様が「私また付き合いたいんだけれど」と言っても、彼が「まあいいじゃないこのままで」とかっこつけて言っちゃって、お客様も「そっか分かったよ」ってあんまり押さないんですよ。押しが弱いというか。彼は墓穴を掘っちゃうんですね。お客様がもっと押せば「そんなに言ってくれるんだったら」って彼も言えるんですが。」

「でもそこをしつこく言えば、「そんな言うなら分かったよ」と彼は言えるんですよ。そうすると、彼のなかでは立場を逆転できるような気がするんです」

ハッキリと「可能性はない」と切る先生。さすが、鑑定前に「いいことも悪いことも伝えてしまう」と説明があっただけはありました。ただし、現状のままだと何も好転しないけれど、復縁を希望するなら「しつこく」言えば、彼の面子が建てられて元の関係に戻れるそうですが、さすがのアイコさんも「そんな関係性は望んでいない」と一度検討することにしました。私も、実は彼がそこまで面倒くさい人ならちょっと…と思います。アイコさん、ここは難しい問題かもしれませんが、よく考えましょうね…！